ローマは1日にして奈良漬け

医療系ベンチャーに勤める中の人(2名/奈良漬け&たくあん)の社内読書会の読書記録を残すためのブログです。 目指せ100冊!! 

『神・時間術』樺沢紫苑

 

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

 

 精神科医として、メンタル疾患や病気の予防につながる情報を発信している先生の書いた1冊。

私は現在入社2年目だが、仕事に溺れそうになることが多くなってきてしまったので、なにかヒントが得られればとこの本を購入。

この本では、
・どの時間帯に何をするのが望ましいか。
・休息、リセットをする方法。
・時間創出するための仕事術。
等、広くまとまっており、関連する本の紹介などもある。

そのため、
仕事が回らなくなってきたり、プライベートの時間がなくなって苦しい思いをしている人だけでなく、来年社会人になる学生や新入社員にもオススメできる本だと思った。

私はこの本を読んで今自分がいかに自分で自分を苦しめているのかがよくわかった。

 

現在の私の平日のスケジュールは下図のようなものだ。

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朝は通勤電車の中で眠気と戦い、昼飯はオフィスで弁当を食べ、就寝前1~2時間前に晩飯を食べて就寝する。
この本でしてはいけないと言われていることをしまくっていた。笑

 

私がこの本を読んで、現在の生活習慣を改善するために真っ先に行う必要があると感じたのは「2時間早く仕事を終らせる」ということだ。

19時に帰ると決めることで、『戦略的ケツカッチン仕事術』により仕事効率を向上させ、夜に2時間リラックスタイムを確保することで睡眠の質、時間を向上させ1日をよりしっかりリセットすることができるようになる。

運動については現在、まずは週末に走ることから始めているが、この習慣が身につけば、次は運動習慣も1日の間に取り入れたいと思う。

今年度は生産性を上げ、心身ともに健全に仕事でも成功できるように努力する!!

「ビジネスモデル」の教科書 ~Airbnb編~

最近、この本の題材を元に友達と週に一回、ビジネスモデルを考え発表・議論をしている

大前研一「ビジネスモデル」の教科書

大前研一「ビジネスモデル」の教科書

 

この本は、BBT大学での人気授業を書籍化したもので「もし、自分が社長だったら?とニトリAirbnbコカ・コーラ等など、今話題の企業の社長の立場に立って「経営課題」に取り組みながら、「ビジネスモデル」のつくり方を学ぶ1冊である。

 

一緒にやっているのは高校の同級生、アキオと松田。

2人とも高校のクラスが一緒で、大学の時には3人で4泊の無人島生活を送ったこともある、変わった友達。

アキオは世界一周を成し遂げた旅人、ブロガー、営業マンなどいろんな顔を併せ持つマッチョマン。

松田は現在、社会人になって4年目で5回目の転職中の好奇心の塊。

そんな2人と「問題解決思考を身につけよう!」とこの本の各テーマを1週間考え、各自発表、ディスカッションを行い最後にこの本に書いてある大前研一の模範解答を読んで議論するという流れで毎週行っている。

10分で発表したスカスカの内容であることに加え、素人の内容であることもあり恥かしいが、せっかくなのでここで議論した内容についてもアップしていこうと思う。

今回のテーマはAirbnb

 

あなたがAirbnb日本法人代表ならば 東京オリンピックを控えるなか 既存の法規制に対してどのように対処して成長戦略を描くか

 現在、日本国内の外国人の宿泊人数は年々増加しており、昨年の伸び率は調査依頼過去最高値の5.8%だった一方、宿泊数全体は減少傾向にある。

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 しかし、「民泊」と言う市場は拡大していっており、さらに訪日外国の数も今後ますます増加することが予想されている。

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これらのことから、Airbnbのビジネスフィールドは非常に成長している分野であり、この市場で上手く立ち回ることが非常に重要である。

しかし、現在問題になっているように今のホストは違法で行っている場合が多く、法規制といかに付き合うかが重要になって来ている。

そこで、現在Airbnbの周りのプレイヤーを挙げてみたところ、Airbnbを含め下図のように、「ゲスト」「ホスト」「交通機関や旅行代理、小売など」「宿泊施設」「行政」という合計6つが考えられた。

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この中でAirbnbが上手く訪日外国を獲得し、その宿泊日数や訪日外国の数を増価させればどうなるかを考えた。

まず、この効果により「交通機関、旅行代理店、小売」は売上を増加させることができ、旅行代理店については様々なホストや地域と連携することで独自で多様なプランを提供することが可能になる。(下図は実際にANAPeachAirbnbと連携した事例)

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また、「ホスト」も空き家や空き部屋を利用し、収益の向上に繋げれる。

さらには、「行政」も訪日外国の国内での消費によって税収がUPすることができる。

よって民泊の発展と成長には日本の行政にとっても非常に良い影響がある。これを上手く活かすことで法規制に対処できないかと考えた。

そこで、私の考えた成長戦略は、行政との連携強化である。

国、都道府県、市町村と共に収益向上のために連携すれば、行政の認可の元に民泊を行うことができる。

たとえば、行政がある地域での旅館業を許可をするか、旅館業に適応できる施設を建築する。これらの施設にて、地域コミュニティと連携して運営することにより地域の活性化が見込める。さらには宿泊客に現地での宿泊だけでなく「体験」を提供することも容易になり、民泊にしかできない大きな価値が生まれる。

実際に、行政と連携した事例も出てきている。

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以上、もし私がAirbnb日本法人の代表なら

行政と連携して事業を生み出していくとこで、「成長」と「法規制」のジレンマを解消していく。

影響力の武器

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

 

 

今回はこちら。

別の読書会で、紹介されており、興味を持ったので

ポチりました。

 

内容としては、「あ~、よく言われているよね」

というような、ビジネス本に書かれている営業手法が

心理学・社会学的な知見から紹介されており、非常に興味深かったです。

 

あまりに浸透しているので、普段意識することもないですが

改めて言葉にされると気付かされます。

・返報性の原理

・社会的評価

 

といった項が特に印象的で、

返報性では、「望んでない場合でも」先に相手から物をもらったり

よくされたりするとその相手に対して好感を持ったり

してもらったことを返さないといけないような気持ちになる

※もらったものを返さないことは、「たかり屋」とか、社会的にマイナス評価になる可能性が非常に高いので、潜在的に人はそれを避けたくなるのだとか。

 

これをうまくつかった宗教団体の例などが挙げられておりますが

使い古されたやり方のようですが、非常に有効なんだなということを

思い知らされる感じがします。

また、社会的評価では、いわゆる口コミのちからということが

いかに安心感を与えるか、という点に驚きました。

 

細かく書くと切りがありませんが

こういった心理的な要素が存在することを知っているかいないかで、

自分の交渉事を有利に進めたり、相手の好意が真実なのかテクニックなのかを

見分ける術を身につけることが出来ると考えました。

認知していないと気付きさえしないので、この本を読めてよかったと感じました。

 

 

 

 

 

下流老人

 

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

 

 

少し前に出されている本ですが、かなり衝撃的です。

私は親に読ませました。笑

 

人生が長くなって、ますます老後に資金が必要になってくる中で

社会保障制度がほぼ破綻している将来の日本に対して非常に憂鬱な気持ちになりました。

元銀行員で非常に高収入、かつ退職金も十分にもらった人が

明日のご飯の心配をしながら薬も十分に飲めない生活を余儀なくされるといった

筆者の藤田さんが実際に関わった方の事例が紹介されています。

 

社会保障制度の問題点として、基本的に申請をして承認されるともらえる仕組みを筆者は挙げています。

生活保護に対しては「恥」や「悪」であったりの感情が芽生えやすく、頼れない人もいるそうです。また、高額医療費制度についてはそもそも知らずにいたということもあるそうです。

 

読んでいて感じたのは、健康を損ねたことで一気に下流化するということです。

医療費はバカにならない。安い、手軽、美味しいといった現代の食習慣×医療の進歩で

健康でなくなっても薬などでごまかしながら生きていくことが出来てしまうのは

良いことなのか、と考えさせられました。

 

リンダ・グラットンや伊賀泰代さんなどの著書にも書いてありますが

学び⇒就労⇒引退

というこれまでの人生設計が破綻して

学び⇒就労⇒学び⇒就労・学び⇒引退⇒学び・就労

というように、常に自分の見識や経験を広げながら

ライフステージに合わせて様々なつながりを持ちつづけることがどう考えても重要だと再認識しました。

 

健康×人とのつながり×学び

使い古された概念かもしれませんが、やはりこれをベースに今後の

人生や仕事を楽しんでいきたいなと思いました。

 

01.『自分の時間を取り戻そう』ちきりん

 

 ちきりん(伊賀泰代)さんの
自分の時間を取り戻そうを読みました。

「忙しさの本質」とは何か?という問いが本書のなかにあります。
私は、優先順位付けが出来ていないこと、目的やゴール設定が出来ていないことが
忙しさの本質であると思い読み進めましたが

ちきりんさんの回答は
「生産性が低すぎること」

ということでした。
(『生産性』を過去に読んで大いに感動したのにうっかり・・・!!!)


この議論をする場合に、生産性が高いかどうかの論点から
価値がゼロかそれ以上かという論点に摩り替えられるケースが起こり
本書では学校教育批判などがそれに挙げられると紹介されていますが、激しく同意。
過去、教員を目指しており、教職課程を大学で取得する中で、
私が小学生だったころから10年以上経っているにもかかわらず、学校教育では
相変わらず板書とノート、そして教育指導要領も大して改変されずに
実施されているという現実。この10年間で世の中は信じられないくらい変わったというのに
学校教育はちっとも変わりません。(私が知る限り)確かに、生産性低すぎる。

あらゆる資源が最大限有効活用されること
投入した希少資源に対して、 どれだけ多くの価値を生み出せているか
これが生産性を考えるときの視点の基本であって、
大企業病などのように「与えられている環境の中で最適化」することを
生産性と捕らえてしまっては本末転倒。労働市場では全く無価値になるという点については
考えさせられました。小手先のテクニックで案件を取ることが出来たり社内政治に長けている人は
その会社や業界が吹き飛んだときには足軽レベルであるということです。

この、ちきりんさんが複数の著作の中で述べている「生産性」ですが、組織全体が
この概念を理解して、働き方を転換させていった場合に組織としての力が何倍にもなるのではないかと
ワクワクします。
組織の中で、1名だけがこの考えを持っていて、自分の生産性を極限まで高めることが出来たとしても
他のメンバーの生産性がない、もしくはマイナスだったときの組織としての総合力は微増か停滞です。
組織として、この考え方を持ち込むためには、やはり、リーダーシップをメンバーの全員が身につける必要があるように思います。
カリスマ1人がリーダーなのではなく、一人ひとりが当事者意識をもって取り組む必要性があると感じました。

これが出来るようになるにはどうしたらいいのかは、継続的に考えていかないといけないですが…。
(うちの会社の中間管理職にはリーダーシップがないので部下の我々としては、この部長をどうやってハンコ部長から敏腕営業部長になってもらうかという課題と日々向き合っています笑)

ちきりんさんの本、全て読了です!
自分の時間の価値を見直して、投入すべきものに最大限投入して、減らすべき時間は減らしていこうと改めて決意しました。