影響力の武器
- 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 単行本
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今回はこちら。
別の読書会で、紹介されており、興味を持ったので
ポチりました。
内容としては、「あ~、よく言われているよね」
というような、ビジネス本に書かれている営業手法が
心理学・社会学的な知見から紹介されており、非常に興味深かったです。
あまりに浸透しているので、普段意識することもないですが
改めて言葉にされると気付かされます。
・返報性の原理
・社会的評価
といった項が特に印象的で、
返報性では、「望んでない場合でも」先に相手から物をもらったり
よくされたりするとその相手に対して好感を持ったり
してもらったことを返さないといけないような気持ちになる
※もらったものを返さないことは、「たかり屋」とか、社会的にマイナス評価になる可能性が非常に高いので、潜在的に人はそれを避けたくなるのだとか。
これをうまくつかった宗教団体の例などが挙げられておりますが
使い古されたやり方のようですが、非常に有効なんだなということを
思い知らされる感じがします。
また、社会的評価では、いわゆる口コミのちからということが
いかに安心感を与えるか、という点に驚きました。
細かく書くと切りがありませんが
こういった心理的な要素が存在することを知っているかいないかで、
自分の交渉事を有利に進めたり、相手の好意が真実なのかテクニックなのかを
見分ける術を身につけることが出来ると考えました。
認知していないと気付きさえしないので、この本を読めてよかったと感じました。