下流老人
少し前に出されている本ですが、かなり衝撃的です。
私は親に読ませました。笑
人生が長くなって、ますます老後に資金が必要になってくる中で
社会保障制度がほぼ破綻している将来の日本に対して非常に憂鬱な気持ちになりました。
元銀行員で非常に高収入、かつ退職金も十分にもらった人が
明日のご飯の心配をしながら薬も十分に飲めない生活を余儀なくされるといった
筆者の藤田さんが実際に関わった方の事例が紹介されています。
社会保障制度の問題点として、基本的に申請をして承認されるともらえる仕組みを筆者は挙げています。
生活保護に対しては「恥」や「悪」であったりの感情が芽生えやすく、頼れない人もいるそうです。また、高額医療費制度についてはそもそも知らずにいたということもあるそうです。
読んでいて感じたのは、健康を損ねたことで一気に下流化するということです。
医療費はバカにならない。安い、手軽、美味しいといった現代の食習慣×医療の進歩で
健康でなくなっても薬などでごまかしながら生きていくことが出来てしまうのは
良いことなのか、と考えさせられました。
リンダ・グラットンや伊賀泰代さんなどの著書にも書いてありますが
学び⇒就労⇒引退
というこれまでの人生設計が破綻して
学び⇒就労⇒学び⇒就労・学び⇒引退⇒学び・就労
というように、常に自分の見識や経験を広げながら
ライフステージに合わせて様々なつながりを持ちつづけることがどう考えても重要だと再認識しました。
健康×人とのつながり×学び
使い古された概念かもしれませんが、やはりこれをベースに今後の
人生や仕事を楽しんでいきたいなと思いました。