ローマは1日にして奈良漬け

医療系ベンチャーに勤める中の人(2名/奈良漬け&たくあん)の社内読書会の読書記録を残すためのブログです。 目指せ100冊!! 

01.『自分の時間を取り戻そう』ちきりん

 

 ちきりん(伊賀泰代)さんの
自分の時間を取り戻そうを読みました。

「忙しさの本質」とは何か?という問いが本書のなかにあります。
私は、優先順位付けが出来ていないこと、目的やゴール設定が出来ていないことが
忙しさの本質であると思い読み進めましたが

ちきりんさんの回答は
「生産性が低すぎること」

ということでした。
(『生産性』を過去に読んで大いに感動したのにうっかり・・・!!!)


この議論をする場合に、生産性が高いかどうかの論点から
価値がゼロかそれ以上かという論点に摩り替えられるケースが起こり
本書では学校教育批判などがそれに挙げられると紹介されていますが、激しく同意。
過去、教員を目指しており、教職課程を大学で取得する中で、
私が小学生だったころから10年以上経っているにもかかわらず、学校教育では
相変わらず板書とノート、そして教育指導要領も大して改変されずに
実施されているという現実。この10年間で世の中は信じられないくらい変わったというのに
学校教育はちっとも変わりません。(私が知る限り)確かに、生産性低すぎる。

あらゆる資源が最大限有効活用されること
投入した希少資源に対して、 どれだけ多くの価値を生み出せているか
これが生産性を考えるときの視点の基本であって、
大企業病などのように「与えられている環境の中で最適化」することを
生産性と捕らえてしまっては本末転倒。労働市場では全く無価値になるという点については
考えさせられました。小手先のテクニックで案件を取ることが出来たり社内政治に長けている人は
その会社や業界が吹き飛んだときには足軽レベルであるということです。

この、ちきりんさんが複数の著作の中で述べている「生産性」ですが、組織全体が
この概念を理解して、働き方を転換させていった場合に組織としての力が何倍にもなるのではないかと
ワクワクします。
組織の中で、1名だけがこの考えを持っていて、自分の生産性を極限まで高めることが出来たとしても
他のメンバーの生産性がない、もしくはマイナスだったときの組織としての総合力は微増か停滞です。
組織として、この考え方を持ち込むためには、やはり、リーダーシップをメンバーの全員が身につける必要があるように思います。
カリスマ1人がリーダーなのではなく、一人ひとりが当事者意識をもって取り組む必要性があると感じました。

これが出来るようになるにはどうしたらいいのかは、継続的に考えていかないといけないですが…。
(うちの会社の中間管理職にはリーダーシップがないので部下の我々としては、この部長をどうやってハンコ部長から敏腕営業部長になってもらうかという課題と日々向き合っています笑)

ちきりんさんの本、全て読了です!
自分の時間の価値を見直して、投入すべきものに最大限投入して、減らすべき時間は減らしていこうと改めて決意しました。